2021年に韓国のtvNで放送され、日本でも『ホームタウン-消される過去-』の邦題で放送されたミステリースリラー。実力派俳優の共演が注目される一方、複雑な展開も話題になりました。今回は、ホームタウンという韓国ドラマのキャストや見どころ、意味不明と言われる理由を見ていきましょう。
『ホームタウン』のキャストは?
本作は1999年のサジュ市を舞台に、連続殺人事件を追う刑事と、失踪した姪を捜す女性が、12年前の1987年に起きたテロ事件の真相へ迫っていく物語です。まずは物語の中心となる主要キャストの4人と、脇を固める俳優陣について順番に見ていきましょう。
チェ・ヒョンイン役:ユ・ジェミョン
刑事のチェ・ヒョンインを演じるのは、ドラマ『梨泰院クラス』などで知られるユ・ジェミョンさんです。ヒョンインは1987年にサジュ駅で起きた神経ガスによるテロで、妻のイム・セユン(演:キム・セビョク)を亡くしています。
そして12年後の1999年、サジュ市の住宅街で母娘が襲われる殺人事件が起き、ヒョンインは再び過去の事件と向き合うことになります。妻を奪われた過去を抱えたまま捜査に挑む姿が、物語の軸となっています。
チョ・ジョンヒョン役:ハン・イェリ
テロ犯チョ・ギョンホの妹で、母チョン・ギョンスク(演:パク・ミヒョン)が営む「スク飯店」で働くチョ・ジョンヒョンを演じるのは、ハン・イェリさんです。兄が起こしたテロによって「テロ犯の家族」として生きてきたジョンヒョンですが、姪のジェヨンが姿を消したことで、その行方を必死に捜し始めます。
加害者の家族という重い立場にありながら、大切な姪のために事件の核心へと踏み込んでいく人物です。
チョ・ギョンホ役:オム・テグ
1987年のサジュ駅テロの真犯人として無期懲役で服役しているチョ・ギョンホを演じるのは、オム・テグさんです。ギョンホは日本留学から帰国したあとに事件を起こしたとされ、その後みずから自首しました。
人を知らず知らずのうちに洗脳する力に長けた人物とも紹介されており、刑務所の中にいながら周囲に不気味な影響を及ぼしていきます。物語全体の謎を握る、もっとも得体の知れない存在だと思います。
チョ・ジェヨン役:イ・レ
ギョンホの娘で、ジョンヒョンにとっては姪にあたる、女子中学の放送班の生徒チョ・ジェヨンを演じるのは、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』に出演したイ・レさんです。ジェヨンの親友キム・ムンスク役はホ・ジョンウンさんが務めています。
テロ犯の娘として育ったジェヨンの失踪が、止まっていた大人たちの時間を動かしていくきっかけになります。
脇を固める実力派の俳優陣
ヒョンインのパートナーであるイ・シジョン役はチョ・ボクレさん、釜山地方検察庁特捜部の検事ソン・ジスン役はテ・インホさんが演じています。セユンの父で、サジュ市の国会議員候補でもあるイム・イングァン役にはチェ・グァンイルさん。さらに校誌編集部のメンバーとして、イ・ヘウンさん、キム・ジヨンさん、チャ・レヒョンさん、キム・イェウンさんが顔をそろえ、過去と現在をつなぐ人物たちを演じています。
『ホームタウン』の見どころは?
韓国では全12話、日本のBS12で放送された版では全16話で構成されるホームタウンは韓国ドラマの中でも、単なる犯罪捜査ものにとどまらない独特の空気感を持つ作品です。
サスペンスとしての緊張感だけでなく人間ドラマとしての深みもあり、ここでは視聴者を惹きつける3つの見どころについて見ていきましょう。
実力派キャストの緊迫した演技
最大の見どころは、主演の3人をはじめとする俳優陣の演技力です。中でもギョンホを演じたオム・テグさんは、平凡な青年に見えた人物が突然声や目線を変える演技が印象的だと評価されています。妻を失った過去を背負うユ・ジェミョンさんと、加害者家族の苦しみを抱えたハン・イェリさんの演技もぶつかり合い、それぞれの立場から事件に迫る緊迫感を味わえます。
テープやビデオ、新興宗教が生む恐怖
監督は『秘密の森 シーズン2』を手がけたパク・ヒョンソクさんで、全体を通してダークな雰囲気が漂います。事件の鍵として、謎の音が入ったテープやビデオが登場し、ビデオを見た人は幻覚の中で女性の姿を見るとされています
。新興宗教「ヨンジン教」の存在や、ギョンホと目が合った人が家族を殺害したあとに自ら命を絶つ事件が相次ぐとされる展開もあり、じわじわと迫る怖さが特徴です。テロ事件はオウム真理教がモデルとの噂もあり、幽霊の姿は映画『リング』の貞子を連想させるとも言われています。
加害者家族と被害者遺族の人間ドラマ
テロで妻を奪われた刑事ヒョンインと、テロ犯の妹であるジョンヒョンは、本来なら相容れない立場にある2人です。そんな2人が、12年後に起きた事件をそれぞれの立場から追っていく構図は、本作ならではの見どころと言えるのではないでしょうか。
被害者の遺族と加害者の家族が、過去の事件とどう向き合っていくのかという点にも注目しながら見てみると、より物語を深く味わえると思います。
予告動画で雰囲気をチェック
不穏な空気が漂うサジュ市の雰囲気や、キャスト陣の緊迫した演技が気になる方は、BS12トゥエルビのYouTubeチャンネルで公開されている動画をチェックしてみてください。日本では『ホームタウン-消される過去-』の邦題で放送されたので、視聴する前に作品のトーンをつかんでおきたい方にもおすすめです。
出典元:BS12 トゥエルビ
『ホームタウン』が意味不明と言われる理由は?
豪華キャストをそろえながらも、韓国での平均視聴率は1.82%(初回2.8%、第2話の最高視聴率3.3%)と伸び悩みました。第2話の放送後には視聴率が下がったとも言われており、複雑な構成についていけなかった人もいたのかもしれません。そう言われてしまう主な3つの理由について見ていきましょう。
1999年と1987年の2つの時代が行き来する
分かりにくいと言われる大きな理由は、物語が1999年と1987年という2つの時代を行き来しながら進むことです。連続殺人や失踪事件が起きる1999年の「現在」と、テロ事件が起きた1987年の「過去」が交互に描かれます。登場人物の関係を把握しないまま見進めると、今がどちらの時代の出来事なのか混乱しやすい構成になっています。
ミステリーにオカルトの要素が絡む
殺人事件と少女の失踪を追うミステリーでありながら、新興宗教や洗脳、幻覚を見せるビデオといったオカルトの要素も物語に深く絡んできます。
論理的な謎解きを期待して見始めた人ほど、こうした超常的な要素に戸惑い、結局何が起きていたのか分からないと感じてしまうのかもしれません。刑事ドラマとして見るか、ホラーとして見るかで、受け取り方が大きく変わる作品だと思います。
独特の展開や結末で視聴者の間に議論を呼んだ韓国ドラマはほかにもあります。結婚作詞離婚作曲3 最終回についても、あわせてチェックしてみてください。
登場人物と謎が多く一部は残る
本作には、警察や検察、宗教関係者、高校時代の校誌編集部のメンバーなど多くの人物が登場し、それぞれが過去の事件とつながっています。イム・イングァンが元院長を務めたとされる家族福祉院と過去の事件との関わりなど、謎も次々と提示されています。
最終的にはよくまとまったという評価がある一方で、一部の謎は残されたままとも言われており、考察を楽しめるかどうかで評価が分かれる作品となっているようです。
まとめ
ホームタウンという韓国ドラマは、ユ・ジェミョンさん、ハン・イェリさん、オム・テグさんら実力派キャストの演技が光るミステリースリラーです。2つの時代が交錯する構成やオカルト色の強い展開から意味不明と言われることもありますが、独特の恐怖演出や考察を楽しみたい方は、ぜひ見てみてくださいね。












