韓国の人気アイドルたちが続々と兵役義務を履行している昨今、韓国の兵役制度が「日本のせい」だといわれることが多くなりました。BTSやStray Kidsなどの人気アイドルたちも、韓国籍の男性という条件があれば適用される兵役制度。韓国と日本には切っても切り離せない歴史的な結びつきや確執がありますが、韓国の兵役制度まで日本のせいだといわれている理由は何なのでしょうか？
韓国の兵役の歴史をさかのぼるとともに、日本のせいだといわれる2つの理由についても見ていきましょう。
韓国の兵役制度は日本のせい？
韓国の兵役制度が日本のせいだといわれているのは、韓国の兵役制度の歴史的背景にありました。韓国では1949年に兵役法が制定され、1950年に北朝鮮との南北戦争が始まると同時に、徴兵制が開始されました。1953年に休戦してから戦争は起こっていませんが、あくまで休戦状態であるだけなので、いつ戦争が起こるか分からない状態なのです。韓国の男性にとって、兵役は避けて通れないものなのですね。
それでは、そんな韓国の兵役制度が日本のせいだといわれる理由を2つ、解説していきます。韓国文化に興味のある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
南北が分断したのは日本が原因だから
韓国の兵役制度が日本のせいだといわれている1つ目の理由は、南北が分断したのは日本が原因だからです。そもそも韓国に兵役制度がある理由は、韓国に軍隊が存在しているからですね。そして韓国に軍隊が存在しているのは前述の通り、南北戦争が終わっていないからであり、その”南北分断”自体が日本のせいだといわれているのです。
1945年に、第二次世界大戦で敗北した日本。植民地であった朝鮮をソ連が支配しようとしていたのを、アメリカが「分断しよう」と提案します。これにより北はソ連が、南はアメリカが占領することになったのです。
韓国の兵役制度は韓国のせいではないから
韓国の兵役制度は、韓国が原因ではなく周辺の強大国により巻き込まれる形で始まりました。韓国の兵役制度は、韓国が他国を攻撃するためのものではなく、自分たちの国を防衛するためのものなのです。よって、韓国国民にとっては日本を含むアメリカやロシアなどが原因で、自分たちが貴重な人生を軍隊に費やさなければならなくなったと感じる人がいるのですね。
また、南北戦争によって日本は高度経済成長を迎えたことも、私たちは歴史的知識として知っておかなければいけません。このような理由で、韓国の兵役制度が日本のせいだといわれているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか？韓国の兵役制度は、人気男性アイドルたちが入隊するたびに日本の若者たちにも知識として広まるようになり、現在では多くの人が、韓国の兵役制度が始まった理由やきっかけについて興味を持っているようです。韓国の兵役制度が日本のせいだといわれることも多く、実際にそう捉えられても不思議ではない歴史的背景があることも事実。私たちは、韓国アイドルやドラマに夢中になるならば、同じくらい兵役制度についても知識や学びを深めなければいけないのですね。
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